月別アーカイブ: 2016年2月

心臓、どっちがどっち?!

心臓に関する、豆知識です。
心臓の部位の覚え方のお話です。

以前、アメーバブログの方で、
「僧帽弁閉鎖不全症」の「僧帽弁」の名前の由来から、
漢字の書き方を正確に覚えたという
記事を書いたことがあるのですが。

「僧帽弁は、僧の冠」

ところで、心臓の4つのお部屋や4つの弁の名前って、
知っていますか?覚えていますか?
私は、自身が心臓病と出会った際、
長期の入院中、とっても暇でしたので(苦笑)
ネットで見かけた、医療を学んでいる方たちの、
こんな覚え方で頭に入れました。

「ゴロ合わせ」です。

皆さん工夫されて勉強されておられるのですね。
いくつかピックアップしてみました。
何だか面白い覚え方も見かけました(笑)
心臓の循環経路の覚えやすいゴロ合わせなどもありましたよ。

自身の学生時代も、試験前に歴史の年表など
ゴロ合わせで覚えたなあ。
なんだか昔が懐かしくなります(笑)

未来の医療従事者さん、頑張ってください!ですね。

 

■ゴロ合わせ、覚え方

◯「うさんくさそう」(右三く左僧)

うさん → 右・三(三尖弁)
さそう → 左・僧(僧帽弁)

 

◯「左に僧が二人」

左 → 左房室弁
僧 → 僧帽弁
二 → 二尖弁

 

◯「同伴に誘う、オッサン」

同伴 → (動脈弁〜半月弁)
誘う → (左房室弁〜僧帽弁)
オッサン → (右房室弁〜三尖弁)

 

◯さじゆうぞう(左二右三)

左心房と左心室の間には二尖弁(僧帽弁)
右心房と右心室の間には三尖弁(半月弁)

 

 

 

heart

 

 

 

 

◯月生まれは、僧帽弁疾患になりやすい?

 

心臓病に関わる、ちょっと「へぇ〜っ!?」なコトです。

人の誕生月で未来を予言するものといえば”占い”がありますよね。
しかし最近は、科学者も生まれ月で
人の病気の未来を予測している、とか?!

以前テレビの情報番組で”誕生月”により、
成長初期段階の環境因子が違い、
“なりやすい病気”が異なるというものを見ました。
(昨年、米研究グループが研究結果を論文発表したそうです)

この発見、正直「ええっ?本当?」と言う感じですが、
科学者の間では割と好意的に受け止められているそうです。
研究は、ニューヨーク市の医療データベースから
170万人選び、1688種類の病気について検証を。
その結果、55種類の病気が、
誕生月に大きく関係しているコトが分かったそう。
ちなみにニューヨーク市と気候が似ている、
ここ日本でも有効とのコトです。

というコトで、
以下に”生まれ月×心臓・心血管系の病気”の
関係があるものをピックアップして記します。
(他の病気は省きます。興味あります方は検索してチェックしてみて下さいね)

■なりやすい病気

1月生まれ 高血圧・心筋症
3月生まれ 心房細動・不整脈・鬱血性心不全・アテローム性動脈硬化
4月生まれ 狭心症・急性の心臓病(心臓発作)・慢性心筋虚血症
6月生まれ 心筋梗塞前症候群

■なりにくい病気

9月生まれ 狭心症・心筋症・急性の心臓病
10月生まれ 心房細動・高血圧・冠状動脈硬化症
11月生まれ 慢性心筋虚血

これをご覧になられた方で、
「あら?私当たっているわ!」という方、
いらっしゃるでしょうか?

ちなみに、最も健康な人が多い誕生月は…
(なりやすい病気が1つも無い)

“5月生まれ”

次いで7月生まれの人も特に注意すべき病気はなく、
病気リスクが低いとのコト。

反対に..気になる最も病気になりやすい誕生月は、

“10月生まれ”

多岐にわたる病気のリスクが高いと判明したそうです。

総じて見ますと、秋〜冬にかけての誕生月の人は、
なりやすい病気の数が多く、
春時期は心臓や心血管系の重病になりやすい。
そして、初夏から夏真っ盛りの時期に生まれた人は、
病気になるリスクは低めという結果が出たそうです。
春時期3~4月生まれの人は、日照時間が短い季節に
母親の胎内に居たコトが要因では無いかと考えられているそうです。
しかしながら研究グループはこのリスクは、
予防措置を取らなければならないほど深刻ではないと注意しています。
ですのでもしこの記事をご覧になられた方、ご心配なくです。
もしこれをご覧になり不安にさせてしまったとしたら申し訳ないです。

それで…、

私が1番気になる、

「僧帽弁疾患」は

果たして、何月生まれの人がなりやすいのか?

なんと。

記しますと…

“3月生まれ”、の人とのコトです。

(ちなみに11月生まれは僧帽弁疾患になりにくいそう)

あれれ?!

私…(°д°;)

該当 セズ。

まぁ、研究は研究。人は人。

そんなものでしょう(´∀`)

 

 

 

 

驚き!日本循環器学会「心止村湯けむり事件簿」公開

 

 

最近、公共施設や交通機関・ショッピングセンター・
コンビニエンスストアなど、街中の様々な所に
「AED」(自動体外式除細動器)が設置されていますよね。

AED(自動体外式除細動器)とは、
突然心臓が正常に拍動できなくなった
心停止状態の心臓に対して、電気ショックを行い、
心臓を正常なリズムに戻すための救命医療機器。

突然人が倒れた場合、救急車を呼び待機している間、
何もしないで放置すると、1分間治療が遅れるごとに
生存率がどんどん低下してきます。
しかしAEDや心臓マッサージを行えば、
生存率が数倍になると言われているそうです。

そのAEDについて、なんと驚き!
興味深い最新ニュースを発見しましたので、ご紹介します。

「日本循環器学会AED検討委員会」と「減らせ突然死プロジェクト実行委員会」が、
AEDや心臓マッサージでの救命方法が身につく、
サスペンスゲーム「心止村湯けむり事件簿」製作・公開!

AEDは日本国内に急速に普及してはいるけれども、
実際、目撃された心停止に対し、
救急車の到着前にAEDが活用されるケースは
僅か4%というのが現状らしいです。
救えるはずの命を救うためには、
誰もがAEDを迅速かつ的確に使える人を増やすコトが重要と考え、
分かりやすくゲームにより訴求をしようと製作・公開したそうです。

ゲームの内容は…
高校で探偵部の部長をしている主人公たちが訪れた
とある老舗旅館で、突然男性が倒れてしまいます。
そこに居合わせた主人公や従業員・お客さんたちを中心に
展開するサスペンスドラマゲーム。
救急救命士が現場に駆け付けるまでのストーリーを、
救命に関わる問題を解き進めながら、ゲーム感覚で遊びながら、
自然とAEDや心臓マッサージの救命方法が学べるというものです。

「心止村湯けむり事件簿」

老若男女興味を惹くようなタイトルですね(笑)
まるで某漫画〇〇一少年のよう(笑)

実際チャレンジしてみましたら、かなり本格的な作り。
ストーリーがテンポ良く面白く分かりやすく、
キャラクターたちも魅力的です。
これはとても勉強になりました。
無料で約15分位でプレイできます。

ご興味ある方は是非トライしてみてくださいね。
下記リンク先からプレイできます。

「心止村湯けむり事件簿」AEDサスペンスドラマゲーム

 

 

29億回鼓動する孤独

 

ドキ ドキ ドキ……

人間の心臓は、1日に約10万回鼓動しているという。

1分間に平均70回鼓動しているとすると、
1時間 70回×60分=4,200回
1日  4,200回×24時間=100,800回

それでは、一生では何回鼓動しているのか?
寿命は人それぞれですが、もし80歳まで生きるとすると、
約29億回以上、ドキドキドキドキ…するそうです。

母親の胎内から、この世に、おぎゃーっ!と生まれた時から、
休まず、止まらず、ずーっと動き続けているだなんて。
なんて働きモノさんなのでしょうか。

話しはズレますが、
「29億回」と耳にすると、ケタは全く違いますが、
私は子どもの頃、学校の教科書に載っていた、
詩人・谷川俊太郎さんの「二十億光年の孤独」の詩を思い出します。

今、改めて読むとなんだか、
人間のハート(心臓)とココロ、身体という宇宙。
などに置き換えて見てしまう…。
私の頭の中は漫画脳ですから(笑)

……..話を戻しまして。

自身が心臓の手術を受けた時、
その29億回の鼓動の内の、ほんの一部の時間、止まりました。
その間、自分の冷たくなった心臓は身体の真ん中で、
何をしていたのだろうか。何を見ていたのだろうか。
何を思っていたのだろうか。
打てなかった鼓動はどこにいったのだろうか。

人体の不思議や、医学の進歩に畏怖の念を抱く。

そして再び谷川俊太郎さんの詩をピックアップしますが。
今この記事を書くにあたり、先ほどの詩を読んだ後に、
久しぶりにかの有名な「生きる」という詩を目にしました。

生きるというコト、自分の周りにあるコトやモノ全てが、
無条件に愛しく感じる。

今、そう、感じるコト。

それは、心臓病と出会ったコト、
その時から、あの時から、
私のココロの中に生まれたモノ。

消えた鼓動が、生んだモノのような気がする。