暗闇の中で、鼓動の音に耳を澄ませる。

 

パチリ。

夜中に目が覚めた。

暗闇だ。静かな、暗闇だ。

トイレに行きたくなった。

あたたかいお布団から出たくないが、

思いきって抜け出す。

ブルルッ…肌寒さを感じ、
気持ち早めに身体を移動させ、トイレを済ませる。

早くあたたかいお布団に戻りたい。
布団の中に身体を滑りこませ、ぬくぬく…

ああ、幸せ。。。

再び、目をつむる。

…しかしながら、眠れない。

しばらく目を閉じ続けるが、意識あり、なかなか眠ることができない。

かれこれおそらく30分以上、頭の中は色々なコトが行ったり来たり。

あっ、そういえば、あれって?
ああ、あれはあれだったなあ…
あ、あれは、ああしょう、かな…

ぐるぐる、ぐるぐる。

うーん。。。

ふと、目を開けると、目の前は、真っ暗闇。

何も聞こえない。静かだな。。。

うつ伏せになって、目を閉じ、枕に顔を埋めたら、

心臓の鼓動が聴こえる。

ドクン、ドクン。。。

ああ…いつ以来だったかな。

自分の心臓の音に、耳を澄ませたのは。

こんな、音だったな。。。

身体が健やかになるにつれ、あの時、あんなに気になっていた、

音が、あまり気にならなくなった。気にしなくなった。

それは、私が今は健やかであるから、
そうなったのだから、嬉しいことなのだけど。
私は(人間は)、勝手だ。

 

あの時、深い真っ暗闇に、全身包まれ、
全て飲み込まれてしまいそうだったコトが頭の中に蘇る。

たまに、そんな風に、こんな風に、

夜中に目が覚め、自分の心臓の音を意識する。

 
眠れないから、お布団の中でこうやって、
久しぶりに、ブログを書いているが、
目が冴えてしまい、どうやらしばらく眠れそうにない。

灯りをつけて、

漫画でも、読もうかな。

あれの続きを読もうかな。

わざわざお布団から抜けださなくても、電子書籍がある今の時代は便利だ。

あ、でも朝、ちゃんと起きられるだろうか。

私の中で、明日が普通にやってくるコトが、当たり前に、なっている。

誰もが皆、

朝が来るコトが、日常なのだろうけれど。

この先も、毎日毎日、

何の憂いもなく、明るい朝を迎えたい。

 

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