ワタシと、アナタに。

 

病気になり、元気になるために、手術を受けた。

その後、身体のキズは快復するも、

ココロはすぐには追いつけなかった。

あの時、色んなモノと、サヨナラしたから。

どれだけ、涙を流しただろう。

失ったモノが、どれだけ自分にとって大切だったか。

笑いながら、

前向きに。

少しずつで、いいから。

その時の私は、泣くコトも、必要だった。

その時の、そんな私を、許した。

カラダも、ココロも、快復するコトが、

私の、唯一、やるべきコトだった。

でも、その先、

私は、どうしたらいいのか、わからなかった。

ただ、先に進むために、

急いではいけないというコトは、分かっていた。

何をしたら自分が、幸せなのか、

満足できるコトなのか、手探りで。

望む未来が何かは分からないけれども、

そこには、10年かけてでも、

いつか、そうなればいい、辿り着けたらいい。

少しずつ、少しずつ…。

歩いていく。  

そう、思うようにした。

あれから、何年か経て。

最近、ココロに、新たに小さなモノが、

生まれたのを、感じる。

それは、今はまだ、自分にとって、

どんな存在なのか、分からない。

でも、もし、自分を、育ててくれるモノならば。

私は、例えるならば、

自分の、子どものように思い、大切に育てていきたい。

 

人それぞれ、環境や、望むコトは、色々あって。

今、胸に、ある、願い。

実現できるように。

自分の、あの手、この手。

気持ち。

周りの人の思い。

色んな、小さな小さな、

バラバラの、欠片たちを。

受けて。集めて。

大事に。

今は、まだ。

時には、立ち止まるコトがあっても。

今は、まだ何も見えなくても。つかめなくても。

続けていたら、

いつか、なにか、

見えてくる。

出会える。

ココロの、奥深く、小さな何かが。

あたたかく、

灯るトキが。

ワタシも、アナタも、

少しずつ、少しずつ、

歩いていきましょう。